関節リウマチ(RA)モデルマウス(D1CCマウス)は、MHCクラスⅡのマスタースイッチであるCⅡTA (classⅡ transactivator)遺伝子を2型コラーゲン(Col2)プロモーター、エンハンサー下に導入し、関節軟骨特異的にMHCクラスⅡの発現を誘導したトランスジェニックマウスです。D1CCマウスは、Col2抗原刺激に対し高い感受性を示し、低濃度のCol2接種により関節炎を示します。
 一般的に用いられているCol2誘導性関節炎(CIA)と比較すると、RA様病態の発症はより慢性かつ進行性です。病理組織学的にもRAに酷似し、滑膜細胞の異常増殖、パンヌス形成および骨密度減少等が観察され、最終的に強直状態になります。また肺において間質性肺炎が観察されるなどヒト病態との外挿が可能な有用性の高いRAモデルマウスです。

製品番号

製品名
価格
55131
¥20,000/1匹
55132
¥20,000/1匹
 
D1CCマウスにおける炎症例
 
 
IoCII-D1CC
IoCII-DBA/1(コントロール)
前脚
後脚
     
(Col2 10 μ g /mouse)常法の1/20の濃度で誘導
       
    関節炎発症期間がCIA(従来型モデルマウス)と比較して 約2倍の長さがあり、抗リウマチ薬の
投与量を抑えても、充分な投与期間をとることが可能です。
    抗リウマチ薬投与により関節炎は有意に抑制されます。
    関節炎発症率は、オス、メスともに約90%を示します。
    骨粗鬆症(炎症後期から始まり、骨密度が約25%減少)及び間質性肺炎
(血清マーカー使用可能)も観察できます。
    関節リウマチマーカー抗CCP抗体の産生が高値です。
 
D1CCマウスにおける炎症例
 
    AB : D1CCマウスにおける間質性肺炎
 
CD : 野生型マウスにおける正常肺
 
A/C : HE 染色
 
B/D : elastica・kernechtrot染色
 
e : 線維化した組織
 
f : 浸潤した単核細胞
 
g : 弾性線維
 
 
関節炎の経時変化
 
赤線部:関節炎発症期間が従来の2倍となっている。
 
関節炎の経時変化
 
ヒト一日当たりの投与量と同等の投与量をD1CCマウスに処置した。
 
  1.



 

Kanazawa S, Ota S, Sekine C, Tada T, Otsuka T, Okamoto T, Sonderstrup G, Peterlin BM. Aberrant MHC class II expression in mouse joints leads to arthritis with extraarticular manifestations similar to rheumatoid arthritis. Proc Natl Acad Sci U S A. 2006 Sep 26;103(39):14465-70.