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製品関連2016/11/11
論文紹介 - 新バイオマーカー 川崎病の冠動脈損傷および免疫グロブリンへの抵抗性を予測! テネイシンC

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川崎病は、主に乳幼児に発症し全身の血管に炎症が起きることで、発熱、発疹、冠動脈病変など様々な症状を惹き起こす難病ですが、その原因は未だ明確に特定はされていません。この度、当社製品#27751 Human Tenascin-C Large (FNⅢ-C) Assay Kit - IBLを使用した下記論文が発表され、血清中のテネイシンCが、川崎病の冠動脈病変および免疫グロブリン療法抵抗性へのリスクを予測できるバイオマーカーとなりうることが示唆されています。

テネイシン-C (Tenascin-C) は、4つのドメインから成る分子量210~400 kDaのサブユニットで構成される細胞外マトリックス糖タンパク質の一種です。テネイシン-C高分子量バリアントはがんを始めとして、さまざまな病変組織で特異的に発現していると言われています。

【方法と結果】
111川崎病患者(免疫グロブリン静脈注射療法有効例89検体、無効例22検体、その内、冠動脈病変例8検体)と健常人コントロール23検体の血中テネイシンC濃度を測定した結果、患者検体における入院時のテネイシンC濃度が健常人に比べて高値を示しました。また、免疫グロブリン静脈注射を投与した患者の回復期においては、テネイシンC濃度が低値となりました。後に、冠動脈病変ができた患者の入院時のテネイシンC濃度は、冠動脈損傷ができなかった患者に比べて高値となり、さらに、免疫グロブリン無効例においては、有効例と比べ、テネイシンC濃度は高値を示しました。

詳しくは論文原文をご覧ください。

Serum Tenascin-C as a Novel Predictor for Risk of Coronary Artery Lesion and Resistance to Intravenous Immunoglobulin in Kawasaki Disease - A Multicenter Retrospective Study. Okuma Y et al. Circ J. 2016 Oct 25;80(11):2376-2381


関連製品
#27751 Human Tenascin-C Large (FNⅢ-C) Assay Kit - IBL
#27767 Tenascin-C Large (FNⅢ-B) Assay Kit - IBL
#27188 Human Syndecan-4 Assay Kit - IBL
#10335 Anti-Human Tenascin-C (Domain B) (4C8MS) Mouse IgG MoAb
#10337 Anti-Human Tenascin-C (EGF Like Domain) (4F10TT) Mouse IgG MoAb

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