IBL ニュース

本IBLニュースで紹介している当社の製品は、研究用試薬であり、診断や医療目的に用いることはできません。

イェーテボリ大学生物医学研究所 （スウェーデン）の Josefina Robertson 先生らは2020年3月3日から3月30日にCOVID-19陽性となった患者34名（内19名は集中治療が必要な重症患者）を対象として血清中Neopterin、Tryptophan、Kynureninを経日に測定し、各因子がCOVID-19の重症度と関連するかについて検討をしました。
この結果、血中のNeopterinは重症度が高い患者では軽度の患者に比べて2倍以上高く（42.0nmol/L vs 16.9nmol/L）、重症の全例で初回検査の血中濃度が高値であったこと、Neopterin値は経過とともに減少した一方で、重症例では高値が持続していたと報告しました。

Serum neopterin levels in relation to mild and severe COVID-19. Robertson J et al. BMC Infect Dis. 2020 Dec 10;20(1):942.

（背景）
新型コロナウイルスCOVID-19の世界的流行が続いている中、医療現場において患者の予後不良を予測する生体指標については限られた情報のみ存在しています。
一方、細胞免疫活性化の指標であるNeopterinは 2002-2003年に同様 コロナウイルス（SARS-CoV）により流行したSARSにおいて、血中レベルは病勢、予後予測因子となると報告されていました。

本報告では、血中NeopterinはCOVID-19重症度と関連し、高値持続と予後の関係からCOVID-19患者における予後予測に有用である可能性が示唆されており注目されます。

弊社では欧州のグループ会社であるIBL-International/Tecan groupから関連の抗体価キットとあわせ#82085 Neopterin ELISA (RE59321) の輸入取り扱いを行っております。

（関連製品）
#82773 SARS-CoV-2 S1/RBD IgG Ab ELISA (30181829)
#82774 Coronavirus SARS-CoV-2 (COVID-19) IgA ELISA (30177446)
#82775 Coronavirus SARS-CoV-2 (COVID-19) IgG ELISA (30177447)
#82776 Coronavirus SARS-CoV-2 (COVID-19) IgM ELISA (30177448)

皆様の研究活動にお役立て頂ければ幸いです。

お気軽にお問合せください。

株式会社免疫生物研究所
診断・試薬事業本部
営業部
TEL: 0274-50-8666
Email: do-ibl@ibl-japan.co.jp