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製品関連2018/07/02
CSF中Aβ42毒性コンフォマー比率の変化で iNPH患者の長期間の認知能力変化を予測
順天堂大学医学部脳神経外科学講座の秋葉 ちひろ助手らは、特発性正常圧水頭症患者 (iNPH)*の脳脊髄液中におけるアミロイドβ1-42(Aβ42)毒性コンフォマー比率の変化により、長期間の認知能力の変化を予測できることを下記の論文で報告しました。

Change of Amyloid-β 1-42 Toxic Conformer Ratio After Cerebrospinal Fluid Diversion Predicts Long-Term Cognitive Outcome in Patients with Idiopathic Normal Pressure Hydrocephalus. Akiba C et al. J Alzheimers Dis. 2018;63(3):989-1002. PMID: 29710721

本研究においては、2つの集団での成果を報告しています。

1つ目の群は、アルツハイマー病患者(AD、17名)、特発性正常圧水頭症患者(iNPH、17名)、そして認知能力が正常なコントロール(CN、12名)で構成されています。Aβ42毒性コンフォマー比率(Aβ42毒性コンフォマー/Aβ42 x100)はiNPHでCNに対して有意に高値であり、ADに対して低値でした。

2つ目の集団では、51例のiNPH例を対象にしており、pTau値の低値群(Age-adjusted)と高値群に分けた場合、高値群においてシャント手術後2年間での認知能力の低下が認められました。一方、低値群においては、1年後に逆に改善する傾向が認められました。

さらに、このpTau低値群をシャント手術後1年間でAβ42毒性コンフォマー比率が減少した群と増加した群に分けて調べた結果、減少群では2年後の認知能力が改善する割合が高いことが判明しました。増加群ではむしろ低下する傾向が認められました。

これらの結果から、pTau低値群であってもiNPHのCSF中のAβ42毒性コンフォマー比率の変化によって、長期間の認知能力の変化を予測できると報告しています。

*特発性正常圧水頭症(idiopathic Normal Pressure Hydrocephalus、iNPH)は、脳脊髄液が異常に頭に溜まってしまう事で、脳を圧迫し、障害を起こす病気です。症状として歩行障害や認知障害、排尿障害を生じますが、髄液シャント術で症状の改善を認める症候群です。

本報告では、Aβ42毒性コンフォマーの測定に、当社 #27709 Human Amyloid β Toxic Oligomer Assay Kit - IBL が使用されています。

尚、この他にも、当社ではアルツハイマー病関連製品を豊富に取り揃えております。

皆様の研究活動にお役立て頂ければ幸いです。

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