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製品関連2019/03/29
アディポネクチン受容体と視覚異常の関係 - モデルマウス解析から

本IBLニュースで紹介している当社の製品は、研究用試薬であり、診断や医療目的に用いることはできません。

アディポネクチン受容体1は視覚に必須でありMfrprd6マウスでは網膜色素上皮での発現が欠失している。


米国マサチューセッツ州ケンブリッジのノバルティス生物医学研究所 Valentin M. SluchらはAdipoR1 KO, floxed マウス、Mfrprd6マウス等を用いた実験でアディポネクチン受容体1(ADIPOR1)は主に眼と脳に発現しており、その他の臓器には発現が少ないこと、ADIPOR1 KOマウスは視覚に異常をきたし、光受容体細胞が働かなくなるまえにRHODOPSIN蛋白が欠失されていること、ADIPOR1 KOマウス同様に視覚異常が知られるMfrprd6マウスでは網膜色素上皮でADIPOR1が欠失していることなどを明らかにしました。

(論文)
ADIPOR1 is essential for vision and its RPE expression is lost in the Mfrprd6 mouse. Sluch VM et al. Sci Rep. 2018 Sep 25;8(1):14339.

ADIPOR1はADIPOR2とともにAdiponectinの受容体で、これまで肝臓や骨格筋などの発現やインスリン抵抗性との関係などが研究されてきましたが、マウスの実験の結果、本因子は眼の働きに重要な役割を果たしていることが示唆され注目されています。

本報告では、マウス組織でのアディポネクチン受容体1(ADIPOR1)のウェスタン・ブロッティング、免疫蛍光染色に 当社 #18993 Anti-Human Adiponectin Receptor 1 Rabbit IgG Affinity Purify が使用されています。

皆様の研究活動にお役立て頂ければ幸いです。

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