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製品関連2020/02/10
尿中Titin-N fragmentのレベルはNAFLD患者で上昇している

本IBLニュースで紹介している当社の製品は、研究用試薬であり、診断や医療目的に用いることはできません。
 

国立大学法人 筑波大学医学部付属病院 消化器内科 教授 正田 純一先生らの研究グループは153名のNAFLD, 100名の非NAFLD, 肥満, 糖尿病 を対象とした後ろ向き研究で、筋損傷の尿中指標であるTitin-N fragmentを測定しNAFLD病態との関連について解析しました。 本研究ではNAFLD患者は膝伸展力が低下しており、皮下脂肪厚の増加とともに、大腿直筋では超音波イメージング・プロトン核磁気共鳴スペクトロスコピーでの筋輝度、および筋細胞内、筋細胞外の脂肪が増加しており、尿中Titin-N fragmentはNAFLD患者で非NAFLD, 肥満, 糖尿病の対照に比べ高値であったと報告されました。

Urinary Levels of Titin-N Fragment, a Skeletal Muscle Damage Marker, are Increased in Subjects with Nonalcoholic Fatty Liver Disease. Oshida N et al. Sci Rep. 2019 Dec 20;9(1):19498.

(背景)
サルコペニアは全身性、進行性の骨格筋量、骨格筋力低下であり、慢性肝疾患、肝がんでの合併は 予後不良、生存率低下となることが報告され、注目されています。 またNAFLDでは骨格筋量低下はNAFLDの発症、線維化のリスクとされ、逆に骨格筋量の増加はNAFLD病態改善と関係しているとの研究があります。

本論文は尿中Titin N-fragmentは1)年齢とともに高値となるが性差はなく、2)骨格筋量、膝伸展力とは負の相関し、3)筋輝度、筋細胞外脂肪と肝線維化指標(NAFLD fibrosis score, FIB-4 index)とは正の相関していること、また、多変量解析の結果から骨格筋量インデックス、下肢骨格筋量、肝弾性度、NAFLD fibrosis scoreが変動に関与していることからTitin N-fragment は4) NAFLD患者における骨格筋異化、病態と密に関係していると明らかにしました。

この上で、尿中Titin N-fragmentはNAFLDの栄養療法・運動の介入における有用な指標となる可能性があると結語されています。

本報告では、尿中Titin N-fragmentの測定に、当社 27900 Titin N-Fragment Assay Kit - IBL が使用されています。

皆様の研究活動にお役立て頂ければ幸いです。

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