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製品関連2020/05/07
新しい脂質改善薬in vitroスクリーニング法-PXB-Mouse🄬から分離された新鮮ヒト肝細胞を用いたリポタンパク質・脂質代謝評価

本IBLニュースで紹介している当社の製品は、研究用試薬であり、診断や医療目的に用いることはできません。
 

秋田県総合食品研究センター 上席研究員 畠 恵司 先生らはヒト肝細胞キメラマウス(PXB-Mouse🄬)から分離された新鮮ヒト肝細胞について、RT-PCR、ELISA、ゲルろ過HPLCを用いて、遺伝子の発現、培養上清中の分泌蛋白ならびにリポタンパク質プロファイルを解析しました。その結果、1)当該新鮮ヒト肝細胞は株化細胞であるHepG2、HuH-7と比較し高レベルのリポタンパク質を産生していたこと、2)リポタンパク質分画ではプライマリーなヒト肝細胞と同様、主にVLDLを産生していたこと、3)フェノフィブラートを添加した培養上清では用量依存的にこのリポタンパク質の産生が抑制されたこと、さらには4)フェノフィブラートの添加によりmRNA発現, 分泌蛋白ともにANGPTL4のレベルが上昇していたことなどを明らかにしました。

(論文)
Lipoprotein profile and lipid metabolism of PXB-cells(®), human primary hepatocytes from liver-humanized mice: proposal of novel in vitro system for screening anti-lipidemic drugs. Hata K et al. Biomed Res. 2020;41(1):33-42.

(背景)
ヒト肝細胞キメラマウス(PXB-Mouse🄬)由来の肝細胞はこれまで 薬物代謝やウイルス性肝炎の研究における有用性が報告されてきました。一方で脂質・糖代謝では、これらの領域に比べ応用の研究が進んでいませんでした。

論文では、当該新鮮ヒト肝細胞とリポタンパク質プロファイル・脂質代謝解析の組み合わせは、新しい脂質改善薬のin vitroスクリーニング法になりえると結語されています。

本報告では、培養上清中のリポタンパク質プロファイル分析にLiopSEARCH🄬分析、ApoB100, ANGPTL3,4,8 の測定に当社の下記 ELISAキットが使用されています。

#27181 Human ApoB-100 Assay Kit – IBL
#27750 Human ANGPTL3 (highly sensitive) Assay Kit – IBL
#27749 Human ANGPTL4 Assay Kit – IBL
#27795 Human ANGPTL8 Assay Kit - IBL

皆様の研究活動にお役立て頂ければ幸いです。

お気軽にお問合せください。

株式会社免疫生物研究所
診断・試薬事業本部
営業部

TEL: 0274-50-8666
Email: do-ibl@ibl-japan.co.jp