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製品関連2022/01/12
単発の筋力トレーニングと血中α-Klothoの変化

本IBLニュースで紹介している当社の製品は、研究用試薬であり、診断や医療目的に用いることはできません。

法政大学生命科学部 スポーツ健康学研究科 准教授 越智 英輔 先生らは健常若年男性12名を対象とした研究で 単発の筋力トレーニング前後の血管内皮機能、血中可溶性α-Klotho、エンドセリン-1の変動について評価しました。この結果、単発の筋力トレーニング後では血管内皮機能は低下していた一方で、血中α-Klothoは一過性に有意に上昇していたこと、血管機能の変化とα-Klothoには関連がなかったことを報告しました。

Impact of a single bout of resistance exercise on serum Klotho in healthy young men. Morishima T. Ochi E. Physiol Rep. 2021 Nov;9(21):e15087.

(背景)
α-Klothoは抗加齢に関与する蛋白として、これまで主に慢性腎臓疾患との関わりが研究されてきました。近年、脳 、腎臓、下垂体、骨格筋での発現や様々の臓器への保護作用についての研究がなされ、α-Klothoを標的とした創薬研究も米国を中心に行われています。 

運動とα-Klothoの関係については、長期の有酸素運動、単発の強度の運動は血中のα-Klothoレベルを上昇させることは報告されていましたが、単発の筋力トレーニング直後の血中α-Klothoの変動はこれまで報告がありませんでした。

本論文では、単発の筋力トレーニング後で血中α-Klothoは血管機能の変化とは関連が無かった一方で、運動後の有意な上昇が確認されたと報告され、意義が注目されます。

本論文では、血清中α-Klothoの測定に、当社 #27998 Human soluble α-Klotho Assay Kit - IBL が使用されています。

皆様の研究活動にお役立て頂ければ幸いです。

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