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製品関連2023/09/19
血漿ANGPTL8:ピタバスタチン治療中の冠動脈疾患患者における二次心血管イベントリスク評価での有用性

本IBLニュースで紹介している当社の製品は、研究用試薬であり、診断や医療目的に用いることはできません。

熊本大学大学院生命科学研究部 分子遺伝学講座 森永潤特任助教、尾池雄一教授らは日本人を対象とした「冠動脈疾患患者に対するピタバスタチンによる積極的脂質低下療法または通常脂質低下療法のランダム化比較試験(REAL-CAD)」 の検体を用いたケースコホート・バイオマーカー研究を実施し、血漿中ANGPTL8濃度変化率が二次心血管イベントリスク評価に有用であるかを検討しました。

 
(背景)
スタチン治療中の冠動脈疾患患者において二次心血管イベントリスク評価は極めて重要です。LPL活性阻害作用を介して脂質プロファイルを増悪させるANGPTL3を標的とした抗体医薬や核酸医薬等などのバイオ医薬品開発が進み注目される中、ANGPTL8はANGPTL3の機能を促進する分泌蛋白としてこの機能や血中濃度に関する報告が多くなされています。

本研究では、多施設共同ランダム化オープンラベル並行群間比較試験であるREAL-CAD本試験で低用量(1mg/日)または高用量(4mg/日)のピタバスタチン治療を受けた患者12,413例から、ケースコホートデザインにより冠動脈疾患患者2,250例を選択し、血漿ANGPTL8濃度変化と二次心血管イベントリスクの関連について検討を行った結果、以下のことが明らかとなりました。

高用量ピタバスタチン群および低用量ピタバスタチン群を合わせた解析において、血漿ANGPTL8血中濃度変化率の上昇は、二次心血管イベントリスクの増加と有意に関連していた。
サブグループ解析では、高用量ピタバスタチン群において血漿ANGPTL8濃度変化率上昇と二次心血管イベントリスク増加の関連性が強かった。
スタチン治療を受けている冠動脈疾患患者において、二次心血管イベント残存リスク評価を行う時に、経時的なANGPTL8のモニタリングが有用である可能性がある。

本報告では、血漿中ANGPTL8の測定に、当社 #27795 Human ANGPTL8 Assay Kit - IBL が使用されています。
尚、当社では脂質代謝研究に向け測定キットを豊富に取り揃えております。

#27745 Human ANGPTL2 Assay Kit - IBL
#27750 Human ANGPTL3 (highly sensitive) Assay Kit - IBL
#27749 Human ANGPTL4 Assay Kit - IBL
#27181 Human ApoB-100 Assay Kit - IBL
#27263 Human EL C-Terminal Assay Kit - IBL
#27180 Human Serum HTGL Assay Kit - IBL

GP-HPLC法によるリポ蛋白脂質プロフィール詳細受託分析(LipoSEARCH®)はサービスから20周年を迎えております。

引き続き、皆様の研究活動にお役立て頂ければ幸いです。

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