製品関連 ニュース
- 製品関連2024/08/08
- アンジオテンシノーゲンをターゲットとするsiRNA降圧薬のphase I 試験報告のご紹介
本IBLニュースで紹介している当社の製品は、研究用試薬であり、診断や医療目的に用いることはできません。
血圧上昇作用を有するペプチドであるアンジオテンシンIIの前駆体である、アンジオテンシノーゲン (Angiotensinogen: AGT) を標的とした新規siRNA降圧薬の治験に関する論文をご紹介します。本論文では、107人の高血圧患者を対象としたsiRNA降圧薬Zilebesiran(ジレべシラン)のphase I試験(ClinicalTrials.gov No: NCT03934307)の結果が報告されております。
詳細は下記原文を参照ください。
本論文の要点を下記にまとめました。
高血圧は、虚血性心疾患、脳卒中、慢性腎臓病などの重要な危険因子とされています。 様々な降圧薬による治療が存在しますが、医師が適切な処方をしない、患者が毎日の経口薬摂取を怠るなどの理由で、高血圧患者のほぼ半数がガイドラインで推奨されている目標血圧値に達していないと言われており、依然として大きなアンメットニーズが存在します。
Zilebesiranは、肝細胞特異的なRNA干渉によりAGT合成を強力に抑制する新規メカニズムの降圧薬です。本論文の結果によると、たった1回の皮下注射で、少なくとも約6か月間、血圧を継続的に低下させることが示され、次世代の降圧薬として期待されています。
Zilebesiranの臨床試験は現在4つのphase II試験が進行中です。
このうち、(1)単独投与試験(NCT04936035)については、394人の高血圧患者を対象とした試験により、600mgのZilebesiran単回投与で、6か月間血圧を有意に低下させることなどが報告され、試験結果が下記の論文に掲載されています。
進行中のphase II試験においても、弊社の製品#27412 Human Total Angiotensinogen Assay Kit – IBLが使用されていることが想定されます。
尚、弊社の#27412 Human Total Angiotensinogen Assay Kit – IBLは、腎臓内RAS活動性をモニターすることができる尿中AGTの測定などを目的として、多数の基礎研究や臨床試験でも用いられております。
当社では、AGTを測定する下記ELISAキットを販売しています。
<Total Angiotensinogen Assay kit>
#27412 Human Total Angiotensinogen Assay Kit - IBL
#27103 Mouse Total Angiotensinogen Assay Kit - IBL
#27104 Rat Total Angiotensinogen Assay Kit - IBL
<Intact Angiotensinogen Assay kit>
#27742 Human Intact Angiotensinogen Assay Kit - IBL
#27105 Mouse Intact Angiotensinogen Assay Kit - IBL
#27106 Rat Intact Angiotensinogen Assay Kit - IBL
皆様の研究活動にお役立て頂ければ幸いです。
Keyword: Angiotensinogen, AGT, AngiotensinII, Renin, Aldosterone, RAAS, siRNA, Hypertension
お気軽にお問合せください。
株式会社免疫生物研究所
抗体関連事業本部 営業部
TEL: 0274-50-8666
Email: do-ibl@ibl-japan.co.jp
株式会社免疫生物研究所(IBL)~抗体開発への想い(社長メッセージ)~
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血圧上昇作用を有するペプチドであるアンジオテンシンIIの前駆体である、アンジオテンシノーゲン (Angiotensinogen: AGT) を標的とした新規siRNA降圧薬の治験に関する論文をご紹介します。本論文では、107人の高血圧患者を対象としたsiRNA降圧薬Zilebesiran(ジレべシラン)のphase I試験(ClinicalTrials.gov No: NCT03934307)の結果が報告されております。
詳細は下記原文を参照ください。
本論文の要点を下記にまとめました。
- ) 重大な有害事象の発生なし。(数名の患者に軽度の注射部位反応が認められた)
- ) Zilebesiranの投与量と相関して血清AGT値が低下した。
- ) 血清AGT値と相関して、収縮期血圧および拡張期血圧の低下が認められた。
- ) Zilebesiran 投与後に低下した血圧は、高塩食摂取後にベースラインまで回復した。また、イベルサルタン(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)を追加投与すると、さらなる若干の血圧低下が観察された。
高血圧は、虚血性心疾患、脳卒中、慢性腎臓病などの重要な危険因子とされています。 様々な降圧薬による治療が存在しますが、医師が適切な処方をしない、患者が毎日の経口薬摂取を怠るなどの理由で、高血圧患者のほぼ半数がガイドラインで推奨されている目標血圧値に達していないと言われており、依然として大きなアンメットニーズが存在します。
Zilebesiranは、肝細胞特異的なRNA干渉によりAGT合成を強力に抑制する新規メカニズムの降圧薬です。本論文の結果によると、たった1回の皮下注射で、少なくとも約6か月間、血圧を継続的に低下させることが示され、次世代の降圧薬として期待されています。
Zilebesiranの臨床試験は現在4つのphase II試験が進行中です。
- ) 単独投与試験(ClinicalTrials.gov Number: NCT04936035)
- ) 既存降圧薬への追加投与試験(NCT05103332)
- ) 心血管イベントリスクの高い患者を対象とした試験(NCT06272487)
- ) 日本人を対象とした試験(NCT06423352)
このうち、(1)単独投与試験(NCT04936035)については、394人の高血圧患者を対象とした試験により、600mgのZilebesiran単回投与で、6か月間血圧を有意に低下させることなどが報告され、試験結果が下記の論文に掲載されています。
進行中のphase II試験においても、弊社の製品#27412 Human Total Angiotensinogen Assay Kit – IBLが使用されていることが想定されます。
尚、弊社の#27412 Human Total Angiotensinogen Assay Kit – IBLは、腎臓内RAS活動性をモニターすることができる尿中AGTの測定などを目的として、多数の基礎研究や臨床試験でも用いられております。
当社では、AGTを測定する下記ELISAキットを販売しています。
<Total Angiotensinogen Assay kit>
#27412 Human Total Angiotensinogen Assay Kit - IBL
#27103 Mouse Total Angiotensinogen Assay Kit - IBL
#27104 Rat Total Angiotensinogen Assay Kit - IBL
<Intact Angiotensinogen Assay kit>
#27742 Human Intact Angiotensinogen Assay Kit - IBL
#27105 Mouse Intact Angiotensinogen Assay Kit - IBL
#27106 Rat Intact Angiotensinogen Assay Kit - IBL
皆様の研究活動にお役立て頂ければ幸いです。
Keyword: Angiotensinogen, AGT, AngiotensinII, Renin, Aldosterone, RAAS, siRNA, Hypertension
お気軽にお問合せください。
株式会社免疫生物研究所
抗体関連事業本部 営業部
TEL: 0274-50-8666
Email: do-ibl@ibl-japan.co.jp
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