IBL ニュース

製品関連 ニュース

製品関連2016/07/29
腎保護にはたらく因子 マウス α-Klotho ELISA Kit 新発売!
腎疾患や骨代謝関連の研究にて世界中で使用されている、当社のベストセラー製品である#27998 Human α-Klotho Assay Kit - IBLに加え、#27601 Mouse α-Klotho Assay Kit - IBLを発売致しました。

α-klotho遺伝子は、ヒトの多彩な老化症状によく似た表現型を有する遺伝子変異マウスにおいて、発現が極度に減少している遺伝子として同定されました。その後、マウスの配列を元にして、ヒトを含めた種々の動物においてα-klotho遺伝子の配列が同定されました。

α-Klothoタンパク質は分子量13万の一回膜貫通型タンパク質で、腎臓、副甲状腺などで発現が確認されています。近年、α-Klothoが生体内のカルシウムやリンなどのミネラル代謝を制御する重要な分子であることが、明らかになってきています。そのため、α-Klothoの発現低下により破綻したミネラルホメオスタシスにより、α-klotho欠損マウスの早期老化様症状が誘導されていると考えられています。

一方で、α-Klothoタンパク質の配列の大部分を占める長いN末端側の細胞外ドメインはsheddingして、血中に遊離していることが報告されています。しかしながら、遊離型(可溶型) α-Klothoタンパク質の機能やその濃度変動に関しては不明な点が多いため、その検出系の構築が求められてきました。

皆様の腎疾患および骨代謝の研究活動にお役立て頂ければ幸いです。

肝・腎関連IBLキット