• ホーム >
  • IBLニュース一覧 >
  • 新規開発のグルカゴンELISAの有用性 - プログルカゴン由来ペプチドが高値の検体での測定結果

IBL ニュース

製品関連 ニュース

製品関連2023/02/27
新規開発のグルカゴンELISAの有用性 - プログルカゴン由来ペプチドが高値の検体での測定結果

本IBLニュースで紹介している当社の製品は、研究用試薬であり、診断や医療目的に用いることはできません。

群馬大学 生体調節研究所 代謝シグナル研究展開センター長 教授 北村 忠弘 先生の研究グループは、新規開発のグルカゴンELISAキットを用いて、腹腔鏡下胃スリーブ切除手術患者、耐糖能異常疑いのある患者の検体の測定を行い、高分解能質量分析(LC-HRMS)での測定との比較を行なった結果、新規開発のELISAキットにおいて信頼性の高い血中グルカゴンの測定結果が得られたと報告しました。

詳しくは下記よりご参照ください。
Kobayashi M et al. A newly developed glucagon sandwich ELISA is useful for more accurate glucagon evaluation than the currently used sandwich ELISA in subjects with elevated plasma proglucagon-derived peptide levels. J Diabetes Investig. 2023 Feb 2. doi: 10.1111/jdi.13986.

(背景)
グルカゴンは膵α細胞から分泌されるペプチドホルモンで、その主な働きは肝でのグリコーゲン分解と糖新生促進です。

近年、グルカゴンアゴニストが肥満、糖尿病を改善する可能性が報告され注目されています。

この様な中、血中のグルカゴン濃度の正確な定量は、患者ごとの個別の病態とのグルカゴンの関連を把握する目的でも重要となっています。

一方、グルカゴンは同様に前駆体であるプログルカゴンから代謝・分泌される共通のアミノ酸配列を有する複数のペプチドが生体に存在し、血中の濃度もpmolレベルと低濃度であることから、より正確な測定が課題となっていました。

研究グループはLC-HRMSのグルカゴン測定系を構築し、さらに簡便に測定する方法として新規のサンドイッチELISA を開発しました。

本論文では糖負荷後にプログルカゴン由来ペプチドの血中濃度が高くなることが知られる腹腔鏡下胃スリーブ切除手術患者に加えて、耐糖能異常疑いのある患者の検体を新開発のグルカゴンELISAキット、LC-HRMS、既存のグルカゴン測定キットで測定した結果を比較した結果、新規開発のELISAはLC-HRMSの変動を再現できたとし、信頼性の高い測定法であると結語しています。

本論文では、グルカゴンの測定に、当社27797 Glucagon Assay Kit – IBLが使用されています。
皆様の研究活動にお役立て頂ければ幸いです。

【関連製品】
(ELISA)
#27700 GLP-1, Active form (High sensitivity) Assay Kit – IBL
#27788 GLP-1 (9-36/37) Assay Kit – IBL
#27201 Human GIP, Active form Assay Kit – IBL
#27203 Human GIP, Total Assay Kit – IBL
#27789 Human DPP4 / CD26 Assay Kit – IBL
(抗体)
#10505 Anti-Glucagon (52A1A) Rat IgG MoAb
#10501 Anti- PP (Pancreatic Polypeptide) (23-2D3) Mouse IgG MoAb

お気軽にお問合せください。

株式会社免疫生物研究所

抗体関連事業本部 営業部
TEL: 0274-50-8666
Email: do-ibl@ibl-japan.co.jp

株式会社免疫生物研究所(IBL)~抗体開発への想い(社長メッセージ)~
株式会社免疫生物研究所(IBL)~抗体開発への想い~
LipoSEARCH® - リポタンパク質詳細分析 (特許取得済み GP-HPLC Systems)