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#28055 Anti-Mouse/Rat APP (597) Rabbit IgG Affinity Purify

  • APP597
  • WB
使用用途:
研究用試薬
アプリケーション:
WB, IP
容量1:
100 μg
価格1:
64,000円
容量2:
10 μg
価格2:
17,000円
アプリケーション略称の説明
WB:ウェスタン・ブロッティング
IP:免疫沈降

※ 診断や医療目的に用いることはできません。
※ 掲載のデータシートは見本です。ご使用の際には物品同梱のデータシートをご確認ください。

製品概要

製品概要

製品コード 28055
製品名 Anti-Mouse/Rat APP (597) Rabbit IgG Affinity Purify
メーカー名 株式会社免疫生物研究所
使用用途: 研究用試薬
アプリケーション WB, IP
検出対象 マウス, ラット
免疫抗原 Mouse/Rat sAPPαのC端部分合成ペプチド (DAEFGHDSGFEVRHQK)
精製方法 抗原ペプチドによる特異精製
特異性 ヒトと非交差、sAPPβと非交差
包装形態 1% BSA,0.05% NaN3含有PBS 1.0 mLに溶解したものを凍結乾燥
保管 2~8℃
毒物劇物 該当
カルタヘナ 非該当
容量1 100 μg
価格1 64,000円
容量2 10 μg
価格2 17,000円
備考1 商業製品の原料としてお求めの場合、当社の許可が必要となります。

製品説明

製品説明

APP (アミロイド前駆体タンパク質) は、アルツハイマー病における老人斑の主要構成成分であるアミロイドβ(Aβ)の前駆体タンパク質であり、スプライシングの違いからヒトでは主に3種のアイソフォーム(APP695、APP751、APP770)が存在します。このタンパク質の代謝経路の主なものはαセクレターゼ、γセクレターゼによる切断を受ける経路(Aβ非産生経路)とβセクレターゼとγセクレターゼによる切断を受ける経路(Aβ産生経路)です。前者の代謝経路からは切り出されたAPPのN末部分が分泌型APPα(sAPPα)として産生され、後者の経路からは分泌型APPβ(sAPPβ)とAβが産生されます。Aβドメイン両端、つまりβセクレターゼ、γセクレターゼ切断部位近傍のAPP遺伝子変異が家族性アルツハイマー病で確認されており、APPからのAβ切り出しの過程がアルツハイマー病発症に重要であることが強く示唆されております。APP自体の生理的機能についてはまだ不明な点が多いのですが、神経系と他の臓器とでは、その機能が異なると考えられています。 早期発症型家族性アルツハイマー病患者からAPP遺伝子の変異が報告されており、その変異の一つにSweden変異があります。これはβセクレターゼ切断部位よりN端側の2アミノ酸の変異(Lys670→AsnとMet671→Leu)があるものです。Sweden変異はAβ、特にAβ42の産生を亢進させるとの報告もあり、トランスジェニックマウスなども作製されています。このようにSweden変異を検出することはアルツハイマー病の研究において有用と考えられています。 また、神経細胞においては、N型またはO型の糖鎖修飾を受けたAPP(mature APP)が、神経特異的に活性化されるCdk5やc-Jun NH2-terminal kinase (JNK)の働きによってThr668(APP695におけるポジション)の位置でリン酸化され、細胞膜および神経突起に存在するようになります。このリン酸化はAPPの細胞質ドメインの構造変化を引き起こし、Aβ産生にも影響を与えると考えられています。また、FE65との結合性制御により情報伝達にも関わっています。

参考文献

参考文献